ウイルス拡散防止 カギ握る[p]

 日本伝染病言語学会は10日、無声両唇破裂音の自粛を呼びかける緊急アピールを発表した。コロナウイルスによる新型肺炎の流行を未然に防ぐのが目的。専門家は、自粛によりマスク使用と同じ水準の拡散防止効果が期待できると説明している。

 無声両唇破裂音とは「パピプペポ」の子音。いったん唇を閉じ、息の気圧で唇を破裂させるように開いて発声する瞬間、唇の上に付着した唾液が50~500ミクロンの飛沫となり、半径1メートルの範囲に拡散することが実験でわかっている。飛沫に病原体が含まれている場合、周囲の人の口、鼻、目などの粘膜から体内に吸収され、感染拡大に拍車をかける恐れがある。

 どの子音や母音も、発声時には飛沫をまき散らすが、無声両唇破裂音は口の動きのために飛沫の量が他の音よりも多い。他の高リスク群の音としては、無声歯茎破擦音(「つ」の子音)や促音(「っ」)などがある。無声歯茎破擦音は舌先と上の歯茎ではさまれた唾液を飛沫化し、促音は息に力学的なエネルギーを蓄積させるとみられる。

 研究者の試算によれば、「ペッパー味のピッツァ」を飲食店で注文した客が店員に向けて飛ばすウイルスの量は450万個。外食業界関係者は「息を吸いながら注文するか、『イタリア焼き胡椒味』と呼んでほしい」と呼びかける。

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