虚無僧の暑さ対策、編笠に送風ファン

全国の虚無僧が加盟する一般社団法人日本虚無僧協会(日虚協、本部東京)が本格的な夏の到来を前に、深編笠に装着できる電動送風ファンを開発したと発表した。減少を続ける虚無僧数の反転につなげたいとしている。

電動送風ファンは単3乾電池4本で最大5時間駆動できる。直射日光下での深編笠内の気温は40度以上に達することがあるが、ファンを駆動させれば頭部の体感温度は30度以下まで低下するという。ファンと乾電池は編笠内部に装着されることから、周囲に気づかれずに使用することが可能だ。

日虚協に現在登録している虚無僧は118人と10年前の半分に満たない状態。「三大顔隠し職業」に数えられる溶接工にはすでに大きく水を開けられており、プロレスのマスクマンに抜かれるのも時間の問題とみられている。日虚協では退会者に理由を尋ねているが、「歩きではなく自転車で全国を旅したくなった」「尺八とヒップホップとの融合を目指したが叶わなかった」などの答えと並んで目立つのが、「夏の暑さに我慢ができなくなった」だ。

北関東を中心に30年前から寺に所属しないフリーの虚無僧として活動を続けるベイン山田さんは「冬はともかく、夏の暑さは半端じゃない。意識が朦朧として、周りから指摘されるまで尺八でアフリカンミュージックを演奏していたこともある」と指摘する。

電動送風ファンは1台3000円程度で希望するすべての虚無僧に販売される予定。風量を最大にすると編笠内では台風に匹敵する強さの風が吹くことから、各地で尺八がTMレボリューションの調べを演奏することになりそうだ。

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