「流れ」で勝敗正確に予測 高校球児の健康被害防げ

 日本高校野球連盟(高野連)は、全国高校野球選手権大会を9日から「流れ測定方式」に変更して開催すると発表した。高温続きで心配された高校球児の健康被害は、これにより解消に向かいそうだ。

 新方式を可能にしたのは、高校野球に限らず、ほとんどの野球試合の勝敗を決定づける要因として存在がかねてから予言されていた「流れ」の正確な測定と数量化だった。多くの野球解説者は「先ほどまで相手チームに傾いていた流れをファインプレーでこちらに引き寄せた」「こちらに傾きかけた流れをつかむことができず、得点チャンスを逃した」といった現象を認識しているものの、流れが具体的に何を指すのかは球界最大の謎のひとつとされてきた。

 福岡体育大学の浜川鈴子教授らのグループは9年間にわたり2700試合余りを測定することで、内野外野の空気中に含まれるアルゴン分子の分布の微妙なゆらぎが野球の試合の流れの正体であることを突き止めた。浜川教授によればベンチ寄りのアルゴン濃度が高いチームの勝率は98%で、残り2%では選手や指導者に生まれつきのアルゴン体臭の人が含まれていた。

 今年も甲子園では猛暑の中、生身の選手による試合が行われているものの、医師は35度以上の日には直射日光下でのスポーツを推奨しておらず、選手の体に永久的なダメージが残る可能性も指摘されている。甲子園球場の内外野に300個のアルゴン濃度測定器を設置して流れを判定すればほぼ100%の正確度で勝敗でき、選手が涼しい控室で待機したまま決着をつけることができる。

 高野連では福岡体育大学とともに2020年の導入を計画していたが、今年は記録的な暑さが続いていることから前倒しすることを決めた。アルゴン濃度の推移はスーパーコンピューターによるシミュレーションで10日先までほぼ正確に予測できることから、明日の第2試合と第3試合の間に表彰式が行われ、優勝旗の授与が行われる予定だ。

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