パンの香り引き立つ「発酵森のバター」

 「おいしいおいしい。何枚でも食べられちゃう」

 都内に住む秋山真子さんの朝の食卓が、目立って賑やかになった。サラリーマンの夫、中学生の長女、小学生の長男が、奪い合うようにトーストを食べている。

 「子供たちは先週まで、『学校に遅刻しちゃうから』と一切れの半分も食べなかったんです。いまは何枚でもおかわりするので、私が遅刻を心配しています」と真子さんは笑う。

 食欲増進剤の役割を果たしたのは、食卓中央で山盛りになっている「発酵森のバター」だ。スーパーで購入した森のバターの存在を一週間程度忘れるだけで、硬い皮の内側で発酵が進み、色も味わいも深みを増す。

 「以前は、少し変色するだけで気持ち悪くて捨てていたんです。でも、「畑の肉」を発酵させた食品をたくさん食べていることに気が付いて、森のバターが発酵したって大丈夫じゃないかと思い始めて…。本家のバターだって発酵させたほうが美味しいですし」

 真子さんはそう言いながら、家族が出かけて静けさを取り戻した食卓に向かい、コーヒーにたっぷりと李錦記のオイスターソースを注いだ「海のカフェオレ」を一人楽しんだ。

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