ミニバンの車体後方にも大型グリル

 トヨタ自動車は2020年以降に発売するミニバンについて、従来のフロントグリルに加え、リアグリルを標準装備すると発表した。後方に対しても存在感をアピールすることで、販売台数の増加につなげるのが狙いだ。

 自動車業界では近年、大きくて派手なフロントグリルがトレンドとなっているが、発表時には注目を集めた大型グリルも徐々に新鮮味を失い、モデルチェンジ時に一段と大きくなる傾向が続いている。狭い道で対向車とすれ違う際、フロントグリルが目立つ方が運転手の押しの強さを周囲に印象付け、早く通り抜けられることも、ユーザーの大型グリル志向を後押ししたとみられる。
 
 なかでも前から見た面積が大きいミニバンの市場では、メーカー間で激しいグリル大型化競争が繰り広げられてきたが、フロントガラスやライトを取り付ける部分にはグリルが取り付けられないため、これ以上の大型化は不可能と考えられていた。

 トヨタはミニバンのバックドアにもグリルを取り付けた車両を試作し、アンケート調査を実施した。その結果、7割の人から好意的な評価を得たことから、2020年以降のモデルにこのスタイルを導入することを決めた。前後2枚のグリルは標準装備とし、メーカーオプションでライトグリル、レフトグリル、トップグリルも装備可能とする。周囲の車が「触らぬ神に祟りなし」として十分な車間距離を取る副次的な効果も期待できそうだ。

カテゴリー: 経済 パーマリンク