ラグビー日本代表、YOSAKOIでハカに対抗

 ラグビー日本代表は2019年に日本で開かれるワールドカップ(W杯)に向けて、YOSAKOIソーランの踊りを取り入れることを決めた。ニュージーランド(NZ)のハカに対抗し、精神面で負けないチーム作りを目指す。

 今年、イギリスで開催されたW杯では快進撃を見せた日本だが、悲願の決勝トーナメント進出は果たせず、日本ラグビー協会は4年後を見据えた強化策の立案を迫られている。内外の指導者の多くが口を揃えるのは、精神面の課題。フランス代表アドバイザーのジョルジュ・ドゥバーニ氏は「体力、技術はすでに世界のトップチームに匹敵する。あとは試合前のパフォーマンスで相手の気勢をそぐことができるかどうかだ」と指摘する。

 この分野で世界最強を誇るのがNZのハカ。先住民族が代々伝えてきた、男らしさ、力強さを前面に押し出した民族舞踊だ。今回のW杯ではハカに対抗して、アメリカ代表が試合前に本場ラスベガス仕込みのポールダンスを集団で披露したが、ゴールポストが選手の体重で湾曲し、大会事務局から厳重注意を受けた。スコットランド代表も手をつないで円を描く民族舞踊を披露したものの、男がスカートを履いていることを相手チームに冷やかされ、精神的なダメージを負ったまま試合に臨んだ。

 日本ラグビー協会は次回W杯で、日本舞踊を軸にNZに対抗する方針だったが、花柳流、藤間流などいずれの流派も優美さを追求するあまり、ラグビーで求められるパワーや破壊力に欠けるきらいがあった。ハカに匹敵するとみられる国内で唯一の民族舞踊がYOSAKOIソーラン。力強い動き、目を引くカラフルな衣装だけでなく、「トィヤッサトイヤッサトイヤッサトイヤッサドッコイサー」といったMCパフォーマンスが、日本語を理解しない外国人に悪魔召喚の呪文のように聞こえる点でも有利だ。

 ラグビー日本代表は来年春の強化合宿から、YOSAKOIトップチームのコーチの協力を得て練習に入る予定。今後の代表選考では強さやスタミナと並んで、立ち姿の凛々しさも重要なポイントとなりそうだ。

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