日本人の7割、夢に字幕表示

 日本睡眠学会の調査で、日本人のおよそ7割がテロップ(字幕)入りの夢を見ていることがわかった。その形式はさまざまで、夢の幅が広がりつつあることが浮き彫りになった。

 今年3月に20歳以上の男女1204人を対象に行われたアンケート調査で、夢にテロップが入ると答えた人は839人。テロップの形式はさまざまで、最も多かったのは夢の中の話者のボケに対する「まじめかっ」「下手くそかっ」といった突っ込み型だった。アンケートを実施した小樽医科大学の保崎進助教は、「テレビのバラエティ番組から影響を受けているのは明らか」と指摘する。

 次に多かったのは戸田奈津子型。長時間リスニング教材で外国語を学んでいる人はある時期から夢に外国人が現れるようになるが、一部の人は意味を直接的に理解するのではなく、独特の字体で視野の下の方に日本語訳が表示されるようになるという。

 このほか、今回のアンケート調査では、夢の視野がやや小さくなったあとで視野の上または右端に「バイト面接遅刻の公算大」「膀胱内部で危険水位超える」といった言葉が表示されるニュース速報型や、すでに他界した祖父母が夢枕に立ったさい「この夢は○年○月○日に制作されたものです」との注意が出る故人追悼型、「#夢」のタグ付きで深層心理が意見を寄せるSNSからの視聴者参加型などのテロップも初めて確認された。

 保崎助教は「テレビがテロップを乱用していることが、日本人の夢に顕著な影響を与えている」との見方を示す。ただ、近年テレビ離れの傾向を強めている若者の中には、夢に「4秒後にクリックして広告をスキップできます」との表示が現れる人もいるという。

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