戒名にマイナンバー導入、仏教界が検討

 この10月からマイナンバー(個人番号)の通知が始まることを受け、国内の仏教界でもマイナンバー活用の機運が高まっている。行政や企業と比較して著しく遅れていた宗教界のIT化が加速しそうだ。

 8月末に都内の斎場で開かれた通夜。祭壇には長年コンピュータ技術者を務め、76歳でガンのため他界した本川傑さんの遺影が飾られている。読経が終わったあと、僧侶が読み上げた戒名は「整数院三八九五二九一〇九八四三居士」。12桁の数字は区役所に情報公開請求して取得した、本川さんに通知されるはずだったマイナンバーだ。

 ある宗派の幹部は匿名を条件にこんな見方を示す。

 「戒名台は寺の重要な収入源だが、漢字だけの戒名は管理が難しく、他の寺や宗派でつけた戒名を重複して授けてしまう可能性がある。マイナンバーは1人にひとつと決まっているため、その心配がない。極楽浄土での個人認証にも役立つはずだ」

 また、一般的に戒名の字数が増えれば増えるほど、遺族が僧侶に支払う戒名料は高額になる。マイナンバーは12桁と決まっていることから、その前後の「○○院」、「居士」「大姉」などを含めた戒名はかなり長め。仏教界ではマイナンバー導入が空前の増収につながるとの期待が高まっている。

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