たばこ増税でどうなる番長選出手続き

 自民党の受動喫煙防止議連が、喫煙率抑制のために2016年度税制改正でたばこ税を大幅に引き上げるよう求める要望書をまとめた。「たとえば1箱1000円とする」といった具体的な数字も浮上しており、来春の税制改正をめぐる焦点の一つとなりそうだ。

 喫煙家の間では困惑の声が広がる。「これまで、たばこの量を減らす、少しでも安い銘柄に変えるなどして何度も増税に耐えてきたが、1箱1000円だと禁煙しないといけないかもしれない」と、喫煙歴40年の会社役員、桑野武さん(60)は表情を曇らせる。

 影響を受けるのは喫煙者だけではない。埼玉県暴力中学生連合会は、2016年度の番長選出のため、根性焼き以外の方法の導入を検討することを決めた。「なかなか決着がつかず、3~4箱のたばこが必要になることもある。先公によるカツアゲ監視も強まっており、1箱1000円になったら十分な量のたばこを確保できない」と、連合会副理事の吉尾大翔君(14)は不安な表情を浮かべる。

 昭和50年代まで全国の中学・高校では新番長選出のため、手の甲に火のついたたばこを押し当てる根性焼きが広く行われてきたが、平成に入ると男子生徒の間でもオシャレ志向が強まり、少子化で番長そのものが減ったことから、すでに多くの都道府県で根性焼きは行われなくなっている。現在もこの方法が存続しているのは埼玉県を含め4つの府と県だけだ(財務省たばこ塩事業室調べ)。

 会員の間では新方法の導入を見越してロシアンルーレットたこ焼き、熱湯風呂、ザリガニによる唇はさみなどを練習する動きが広がっているが、いずれの方法を使っても選出される新番長のリアクション芸人色が強まるのは確実。連合会では複数の電子たばこメーカーに、ビンゴゲームの番号表示機能の搭載を水面下で打診している模様だ。

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