青森県にセブンイレブン進出、県民感情複雑

 コンビニ最大手のセブンイレブン・ジャパンはこれまで未進出だった3県のうちのひとつ、青森県で12日に一気に8店舗を開設した。オープン初日から多くの県民が来店。これまで他県に出かけたときしか利用できなかったセブンイレブンの商品やサービスを求めて長い行列を作った。

 しかし、1984年にノンフィクション作家の吉幾三氏がルポルタージュ「オラ、東京さ行ぐだ」で発表した青森県民の生活は、基本的に今も変わっておらず、華々しい開店イベントに対する県民感情は複雑だ。多くの県民は「セブンイレブンだけがやってきても…」と、表情を曇らせる。

 青森県商業団体連合会は昨年秋、セブンイレブンに対して、県内で不足が深刻な商品のリストを提出。コンビニ店頭で販売するよう申し入れた。ところがテレビ、ラジオ、自動車、ピアノ、ギターといったリスト上の品目について、セブンイレブンは今年2月、「販売の予定はない」と事実上のゼロ回答を提示。交渉の席上、青森県側の「レーザーディスクは?」との問いかけに、セブンイレブン側が「何者だ?」と聞き返したことも、地元経済界に強い衝撃を与えた。

 物質的に豊かな生活への期待がしぼんだことで、若い世代を中心に、銀座志向が一段と強まるのは必至。新青森発東京行きの東北新幹線「はやぶさ」はほとんどの列車が満席だという。

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