トウ小平氏、健康を回復?

 ここ数年、幾度となく重病説がささやかれた中国の最高指導者、トウ小平氏について、突如として「超健康説」が浮上している。
 昨年末に香港の日刊紙、『明報』が「トウ氏は家族とともに旅行に出かけるほど健康状態が回復した」と伝えた時点では、報道の信憑性を疑う中国専門家が多かったが、今月3日には新華社が世界のマスコミに対し、海南島で随員らとともにビーチバレーで汗を流す、サングラスにバミューダ姿のトウ氏の写真を公開、『明報』の報道を裏付けた形になった。

 7日には天津で開かれたボディビルの全国大会にトウ氏がゲスト参加、92歳とは思えないみずみずしい筋肉美を披露して満場の喝采を浴びた、と人民日報が伝えた。審査員の一人は「再三の失脚にもかかわらず大腿四頭筋をこれほどまでに鍛えあげたトウ同志の努力に惜しみない拍手を送りたい」とコメントしている。

 13日には重慶市内の踏切で満員の小学生を乗せたバスが立ち往生したところに満員の幼稚園児を乗せた列車が接近、あわや大惨事というときに、たまたま近くをジョギング中だったトウ氏がバスを持ち上げて、そのまま2キロほど走った、との情報がCIA長官により米上院の外交委員会で報告され、全世界に衝撃を与えた。

 トウ氏が健康を回復した理由としては、▽香港の中国返還をこの目で見たいと強く願うあまり、勢いが余った、▽中国政府が現在の路線を安定的に継続するため、トウ氏の頭を若者に移植した、など諸説があるが、真相は霧のなか。ただ、血で血を洗う権力抗争に期待していた一部のチャイナ・ウォッチャーやマスコミは、楽しみをかなり先に延ばされることになりそうだ。

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