新国立競技場にビフォーアフター方式導入へ

 文部科学省は2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式などで使われる新国立競技場について、英国在住の建築家、ザハ・ハディド氏と契約内容の大幅な見直しに向けて交渉する方針を固めた。着工前に「大改造!!劇的ビフォーアフター」のスタッフや建築家が監修して設計を根本的に変更。使い勝手の良さと美観を両立した物件を目指す。交渉が不調なら違約金を支払った上で契約を解除することも辞さない構えだ。

 コンペで1位となったハディド氏の案では、幅370メートルのアーチ2つで屋根を支えることになっているが、施工は極めて困難。原案よりも約2割規模を縮小するなどの変更を行うことになったが、それでも工期の遅れや建設予算の膨張が確実視されており、「ビフォーアフター」のスタッフはすでに森喜朗組織委員長が頭を抱える映像を収録ずみだという。

 これまで「ビフォーアフター」では、「風呂に入るためいったん野外に出なければならない家」「ダンプが近所を通るたびに大揺れし、身の危険を感じる家」など、根本的な欠陥を抱える家のリフォームに成功した実績があり、スポーツ界からは「工期が間に合わず、予算超過しそうな競技場」の問題も解決してくれるといった期待の声が出ている。

 しかし、「ビフォーアフター」がこれまで取り組んできたのは完成物件のリフォーム。施工と同時に改修を行う新しい手法が成功するかどうかは未知数だ。制作に関わる放送作家は「番組的には古い国立競技場を改修したかったが、もう手遅れ。せめて旧国立にあった女性用小便器を新国立にも設置することで、視聴者の感動を誘いたい」と語る。

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