ヤクルト、乳酸菌の個体識別と名付けに成功

ヤクルト中央研究所は、乳酸菌の個体を識別して名前を付け、特定の個体を殺菌する技術を開発したと発表した。乳酸菌はビン1本に数百億個が入っており、長い間不可能とされていた個体処理技術の確立は品質向上に役立ちそうだ。

ヤクルト中央研究所は、乳酸菌ひとつひとつの遺伝子情報のわずかな差異に注目。菌を壊さずに情報を読み込んで比較することに成功した。従来の乳酸菌は「L.カゼイ YIT 9029」など乳酸菌の種類ごとにひとまとめに認識されてきたが、新技術があれば個体識別が可能。世界各国の姓と名、そしてミドルネームを登録したデータベースと接続して、十数分間のうちに、ビンの中に入った乳酸菌数百億個すべてに「マーガレット・ヤマダ」といった名前を付けたという。

「現在我々が注目しているのは、L.カゼイ YIT 9029のうち、優れた整腸作用を備えている『マーガレット・ヤマダ』。作用が弱い個体を選択的に殺菌、この個体だけを細胞分裂させることで、乳酸菌を含む薬品や健康食品の働きを強めることができる」(加茂正春研究員)

ヤクルト中央研究所は、L.カゼイ YIT 9029の乳酸菌のうち一つに「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」と名付けたのかどうか、この個体を殺菌処理してしまったのかどうかについてはコメントを拒否している。

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