FMラジオ局も規制緩和

総務省はTOKYO FM、FMヨコハマ、J-WAVEの各FM局を対象に、下ネタ規制を撤廃することを決めた。番組内容の画一化が進むとともに、ラジオ業界の競争が一段と激化しそうだ。

放送法は高音質のFM放送の主要なリスナーに、おしゃれでハイセンスを自認する層を想定している。総務省ではこれまで、一般大衆向けのAM放送では事実上放任状態となっている下ネタを、FM放送のパーソナリティやDJが番組の中で使用することを厳しく規制してきた。

総務省はこの秋をメドに、TBS、文化放送、ニッポン放送を対象に、従来のAM波に加えて、都心部のビルの谷間にも届きやすいFM波での放送を解禁することを決定。FM局は、おしゃれを気取る忠実なFMリスナーも現実には下ネタが嫌いではなく、AM局と同じ土俵で勝負するようになれば洗練されたアメリカ西海岸からのヒットチューンや都心のおしゃれなフレンチレストランの情報が無力化すると懸念。総務省に規制緩和を強く働きかけていた。

下ネタ規制の緩和を受けて、TOKYO FMでは朝の帯番組のなかで週1回程度、リスナーの赤裸々な性体験に関する投稿をベテランのパーソナリティーが朗読し、女性アシスタントともに盛り上がるコーナーを設ける方向で検討している。

在京AM局のプロデューサーは「下ネタは簡単なようで難しい。規制緩和されたとしても、FM局には下ネタをうまく扱える人材がいないのではないか」との見方を示すが、FM各局はクリス・ペプラーやジョン・カビラを笑福亭鶴光に弟子入りさせることで、短期間のうちに格差を解消したい考え。

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