マヨネーズの名称、和風に変更へ

農林水産省は一般社団法人マヨネーズ工業会を通じて、国内メーカー各社に対してマヨネーズの名称を「酢卵油」に変更するよう要請した。メーカー各社は新名称が用途の拡大につながるとの期待から、改称に前向きだ。

農水省の調査によれば、一般家庭で和食に使われている調味料は1位が醤油、2位が味噌、3位がマヨネーズ。従来はサラダに用途が限られていたマヨネーズだが、近年では子どもの和食嫌いを直す効果が注目され、きんぴらごぼう、イワシの煮付け、刺身などの幅広い和食の味付けに使われる機会が増えている。幼いころから揚げ物や肉に大量のマヨネーズをかけて食べた世代が、和食を好む年齢層に達したことも「侵食」の一因とみられている。

和食はユネスコから無形文化遺産の認定を受けたばかりだが、来日して一般家庭における和食を試食した調査員からは、フランス発祥の調味料であるマヨネーズが多用されている和食文化の独自性を疑問視する声も上がっていた。農水省の高官は、「マヨネーズを日本に『帰化』させれば、批判はすぐに収まるはず」と語る。

名称変更が実現するかどうかは、食文化に広い影響を与えそう。これまで和食に近い洋食とみなされていた「大根おろし和風ハンバーグプレート」は、マヨネーズをトッピングすることで代表的な和食に出世するのが確実。一部のマヨネーズ好事家が飲むコーヒーも、緑茶と並ぶ和風飲料として普及する可能性がある。

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